「バンコク不妊治療ナビ」代表のまにょです。
このサイトに問い合わせをくださる方でとても多いのが、「夫の駐在が決まって、最近タイに来ました」という帯同の駐妻さん。
今回は、帯同が決まった方・タイに来たばかりの方に向けて、「妊活はいつ、何から始めればいいのか?」を整理しました。
あなたがいまどちらの状況かで、やることが変わります。
- A:これから妊活を始める方(治療歴はまだない)→ 前半を読んでください
- B:日本ですでに不妊治療・検査を受けている方 → 後半の「引き継ぎ」の章へどうぞ
「落ち着いてから」が、一番のタイムロスになる理由
帯同の渡航直後は、本当にやることだらけです。住まい、ビザ、銀行口座、携帯、日々の買い物の勝手…。
生活の立ち上げだけで数ヶ月があっという間に過ぎます。妊活が後回しになるのは、怠けているからではなく、当然のことです。
ただ、駐在帯同には特有の事情がふたつあります。
- 滞在期間に期限があること:「タイにいられるのはあと3年」なら、妊活〜妊娠〜出産までをその期間の中でどう組むか、逆算が必要になります。
- 健診の機会が自然と減ること:日本にいれば会社の健診や自治体の検診がありましたが、海外に来るとその仕組みから外れます。「なんとなく先延ばし」が起きやすい環境なんです。
私自身、「きっと自然に授かれるだろう」と思ったまま1年が過ぎてしまい、初めて検査を受けたときに多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が見つかりました。この「様子見の1年」こそ、遠回りした私がいちばんお伝えしたいポイントです。

A:これから妊活を始める方へ
まだ渡航前なら:検査は日本で受けてくるのがおすすめ
意外に思われるかもしれませんが、私はご相談いただいた方に「渡航まで時間があるなら、不妊検査はできれば日本で受けてきてください」とお伝えしています。
理由は、お金です。
日本では2022年から不妊治療が保険適用になり、検査も保険診療の枠組みの中で受けられるケースが多くなりました。一方、タイでは不妊関連の検査・治療は基本的に自由診療(健康保険がきかない診療)です。
同じ検査でも、日本で受けたほうが自己負担はぐっと軽くなります。
そして、その結果をタイに持ってくれば、ゼロからやり直す必要はありません。検査結果をもとに、タイミング法からでも体外受精からでも、自分たちに合った段階からスタートできます。
「検査は日本で安く、その先はタイで」が、金銭的にいちばん無駄のない組み立てです。
渡航前にやることは、このふたつだけです。
- 日本の婦人科・不妊クリニックで検査を受ける(できれば夫婦で。保険適用の範囲は症状や医療機関によって変わるので、受診時にご確認ください)
- 結果のコピーをもらって持ってくる(英文があればベストですが、日本語のままでも大丈夫。日本語通訳のいるクリニックであれば、問題なく使えます)
検査を受けずに来てしまった方へ:タイでも受けられます
「そんなの知らずにもう来ちゃったよ…」という方、ご安心ください。
バンコクでも妊活前の検査(ブライダルチェック/カップル検査)は受けられます。場所・検査項目・費用はこちらの記事にまとめています。

一時帰国の予定が近いなら、そのタイミングで日本で受けるのも良い選択です。
ただ、「帰国まで待とう」と思っているうちに数ヶ月過ぎるのが本当によくあるパターンなので、帰国予定が数ヶ月先なら、多少値段が高くてもタイで受けてしまうことをおすすめします。
渡航後にやることは「予約1本」だけ
タイに着いてすぐは、生活の立ち上げに集中して大丈夫です。ただ、その合間にひとつだけ、検査(または日本の結果を持っての初診)の予約だけ入れておくことをおすすめします。
予約さえ入れてしまえば、「落ち着いたら」の無限延期が止まります。検査自体は半日もかからず終わります。
できれば夫婦そろって受けてください。不妊の原因の約半分は男性側にもあると言われています。
駐在本人(働く側)は忙しくて後回しにしがちですが、男性の検査は採血と精液検査でほぼ終わるので、実は負担が軽いんです。
B:日本ですでに治療中の方へ
日本で不妊治療を受けている途中で帯同が決まった方は、「治療をどう引き継ぐか」がすべてです。準備は渡航前に、この3つ。
1. 紹介状と検査データをもらう
通院中のクリニックに「海外転居のため」と伝えれば、紹介状や検査データを用意してもらえます。
ホルモン値、AMH、精液検査の結果、治療歴、採卵・移植の記録。これらがあると、タイの医師がそれを踏まえて「どこから再開するか」を判断できます。
英文があると理想ですが、日本語のままでも通訳サポートのあるクリニックなら使えます。
2. 服用中の薬の持ち込み確認
治療で使っている薬がある場合、タイへの持ち込みルールと現地での入手可否を主治医と確認しておきましょう。
3. 費用の前提が変わることを知っておく
日本では保険適用だった治療も、タイでは基本的に自由診療になります。日本での自己負担額と同じ感覚でいると、見積もりを見て驚くことになるので、治療計画の前にここだけは押さえておいてください。
一方で、バンコクには日本語通訳のサポートを受けながら通える不妊治療クリニックがあり、「言葉の壁で治療を諦める」必要はありません。
私たち夫婦が通ったSAFE Fertility Center(BTSチットロム駅直結)もそのひとつです。日本からのデータがあれば、中断期間を最小限にして再開できます。
モデルスケジュール:任期3年の場合
あくまで一例ですが、「3年任期・タイで出産も視野」の場合の逆算イメージです。
- 渡航前:日本で不妊検査(保険でお得に)/治療中の方は紹介状・データの引き継ぎ準備
- 渡航後1〜3ヶ月:日本の結果を持って初診、または現地で検査
- 3〜6ヶ月:結果をもとに方針決め(タイミング法でようすを見る/検査で見つかった課題に対処する/体外受精を検討する)
- それ以降:妊娠した場合、タイで出産するか日本に帰るかの検討
ポイントは、最初の一歩が早いほど、後ろの選択肢が全部広がることです。逆に半年遅れると、この計画全体が半年後ろにずれます。
よくある質問
- 夫が多忙で、平日に一緒に病院へ行けません。
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夫婦同日でなくても検査は受けられます。まず妻側だけ先に受けて、夫側は都合のつく日に、という進め方も可能です。予約時にご相談ください。
- タイの医療って正直どうなんでしょう…?
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不安になりますよね。バンコクの不妊治療は国際的な患者を多く受け入れており、設備・技術の水準は高いです。なので、むしろ安心して治療を受けていただけると思います。
- 日本の検査結果は、どれくらい前のものまで使えますか?
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項目によります。感染症系などは有効期限を設けているクリニックが多く、ホルモン値も時間が経てば取り直しになることがあります。おおむね直近1年以内が目安ですが、手元の結果が使えるかどうかは初診時に医師が判断するので、まずはあるものを全部持ってきてください。
まとめ:帯同妊活は「日本で検査、タイで再開」がいちばんお得
- これから始める人:渡航前に日本で検査(保険適用でお得)→結果を持ってタイでスタート
- 治療中の人:紹介状・検査データの引き継ぎ準備がすべて。タイでは自由診療になる点だけ注意
- どちらの人も:「落ち着いてから」は無限に延びる。渡航後3ヶ月以内に予約だけ入れる
1年の様子見で遠回りした私だからこそ、「まず今の体の状態を知る」ことから始めてほしいと思っています。「最近タイに来たばかりで、何から始めれば…」という段階のご相談も大歓迎です。公式LINEからお気軽にどうぞ。



