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【タイ不妊治療体験ブログ】バンコク・SAFEでのタイミング法|流れと費用

バンコク・SAFEでのタイミング法|流れと費用

「バンコク不妊治療ナビ」代表のまにょです。

今回は、私たち夫婦がタイ・バンコクの SAFE Fertility Center で実際に取り組んだ「タイミング法」についてお話ししたいと思います。

バンコクには数多くの不妊治療クリニックがありますが、その中でどうしてSAFEを選んだのか――その理由については、以下の記事にまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。

また、SAFEで最初に受けた「不妊検査」と「精液検査」については、別の記事で詳しく紹介していますので、そちらもチェックしていただけるとわかりやすいと思います。

目次

まずはタイミング法をスタート

不妊検査の結果、私には 「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」 があることがわかりました。そのため、まずはホルモン補充を行いながら「タイミング法」に取り組むことになりました。

私の場合、PCOSの影響で卵子がうまく育ちにくく、生理周期も通常より長め(約40日前後)。

そのため、以下のようなお薬も処方されていました。

  • ホルモン剤:卵子を大きく育てるため、生理中から飲みはじめる錠剤
  • ホルモン注射:排卵日前に打ち、排卵を促すための注射

生理周期が安定している方の場合は、こうした薬が必要ないこともあるそうです。

タイミング法の流れ

  1. 生理後に受診
     内診で子宮の状態をチェック(初回のみ)し、ホルモン剤を処方
  2. 排卵日前に受診
     内診で子宮の状態を確認し、ホルモン注射を処方
  3. 排卵日を過ぎたら
     - 生理が来なければ→内診で妊娠判定
     - 生理が来てしまったら→タイミング法を再スタート(1.に戻る)

といった流れになります。

残念ながら、私はタイミング法では赤ちゃんを授かることができず、毎回リセットに…。

そのため、1周期につき2回の通院を繰り返していました。

タイミング法の費用

私の場合は、

  • ホルモン剤・ホルモン注射の処方あり
  • 1周期あたり通院2回

という条件で、どれくらい費用がかかったかをご紹介します。

※こちらはあくまで2021〜2022年当時の料金です。2025年現在の価格については、以下のよりお問い合わせください。

1周期あたりの費用内訳

項目金額(バーツ)
医師料(Doctor Fee)1,000
医薬品・医療用品(Medicine and Medical Supplies)5,047
超音波検査(Ultrasound)1,500
看護師料(Nurse Fee)100
登録料(Registration Fee)100
合計7747

当時のレートで、1周期あたり合計約2万7,000円でした。

私の場合はホルモン剤や注射の処方があったため、少し高めになっていると思います。もし処方がなければ、もう少し費用を抑えられるはずです。

とはいえ、日本で保険適用のもとタイミング法を受けた場合は、1周期あたり3,000円〜1万円前後が相場といわれています。それと比べると、やはりバンコクでの治療はやや割高になっている印象です。

駐在でタイに暮らしている方など、「どうしても現地で不妊治療を受ける必要がある」という場合を除けば、タイミング法の成功確率については、タイと日本で大きな差はないように感じます。

そのため、もし選べる状況であれば、費用を抑えられる日本でチャレンジする方が安心かもしれません。

半年かけてタイミング法を5回試すも、授かれず…

そこから約半年間、タイミング法を合計5回試してみましたが、残念ながら赤ちゃんを授かることはできませんでした。

これは、不妊治療をされている方なら共感していただけると思うのですが、排卵後からはずっと体調の変化に敏感になり、ソワソワ…。

毎日のように「妊娠超初期 症状」と検索しては期待し、それでも生理が来てしまうたびに心が沈んでいく。夜にはこっそり枕を濡らすこともあり、不安定な日々を過ごしていました。

正直なところ、この時期は悲観的になりすぎてしまい、友人からの妊娠報告すら素直に喜べない自分がいました…。

「どうして私だけこんなに苦しい思いをしているんだろう」
「このまま一生、赤ちゃんを授かれなかったらどうしよう」

そんな思いが頭から離れず、夫に「もし私が妊娠できなかったら、あなたは子どもを持てない。それなら離婚してもらってもいいよ」と口にしてしまったことさえありました。

それでも、SAFEで薬を処方されるときにもらうバッグには、いつも大きく “Success you can trust(安心して任せられる成功)” と書かれていました。

その文字を見るたびに、「きっと大丈夫。いつか授かれるはず」と、自分に言い聞かせるようにして、少しだけ前向きな気持ちを取り戻せていたのです。

そして何より支えになったのは、夫やSAFEの通訳さんの存在です。

夫は「離婚なんて考えなくていいよ、一緒にがんばろう」といつも寄り添ってくれましたし、通訳さんも診察のたびに「マイペンライ!きっと次は授かれるよ」と笑顔で声をかけてくれました。

その言葉や優しさに救われ、「まだ続けていける」と心をつなぎ止めてもらっていたように思います。

タイミング法は終了、卵管造影検査へ

タイミング法を5回終えたところで、先生からこう言われました。

「これ以上タイミング法を続けても妊娠の確率は低いので、次のステップに進みましょう」

私の場合は排卵自体はしっかりできていたので、

  • 受精ができなかったのか
  • 受精後に着床できなかったのか

この時点では、なぜ妊娠に至らなかったのか原因がわかりませんでした。

そこで先生から「ひとまず卵管造影検査を受けてみてください」と勧められ、検査を受けることに。

SAFEでは卵管造影検査を実施していないため、バンコクのサミティベート病院を紹介していただき、そこで検査を受ける流れとなりました。

次の記事では、その卵管造影検査について詳しくご紹介していきたいと思います。

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この記事を書いた人

妊活・不妊治療・出産・子育てに関するリアルな体験を発信し、日本とタイをつなぐ架け橋となる活動を行っています。
自身の経験をもとに、バンコクの病院・クリニック情報や海外での妊娠・出産準備の実情を紹介し、同じように悩む方が安心して一歩を踏み出せるようサポートしています。

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