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【タイ不妊治療体験ブログ】バンコク・SAFEでの不妊検査&精液検査|流れと費用

SAFEでの不妊検査&精液検査|流れと費用

「バンコク不妊治療ナビ」代表のまにょです。

今回は、私たち夫婦がバンコクの SAFE Fertility Center で実際に受けた「不妊検査」と「精液検査」についてお話ししたいと思います。

バンコクには数多くの不妊治療クリニックがありますが、その中でどうしてSAFEを選んだのか――その理由については、以下の記事にまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。

目次

1年経っても自然妊娠できなかった私たち

私たち夫婦は2019年に入籍し、その後すぐにタイ・バンコクへ移住しました。しばらくはふたりだけの生活を楽しんでいたのですが、1年ほど経ったころに「そろそろ子どもがほしいな」と思い、妊活を始めました。

それまで私も夫も、日本で不妊検査を受けたことはありません。

最初は「きっと自然に授かれるだろう」と楽観的に思っていたのですが、1年頑張ってもなかなか妊娠には至りませんでした…。

そこで、ネットでよく目にした「1年経っても自然妊娠しない場合は検査を受けた方がいい」という情報をきっかけに、バンコクにある SAFE Fertility Center で検査を受けてみることにしたのです。

同じように「どうして授からないんだろう…」と悩んでいる方にとっても、この体験が少しでも参考になればうれしいです。

SAFEでの不妊検査&精液検査

2021年9月、私たちは初めてSAFEを訪れ、夫婦で検査を受けました。

  • 不妊検査(私)
  • 性液検査(夫)

その結果は…、

夫には特に異常はなかったものの、私が 「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」 だとわかりました。

そのときは本当にショックで、しばらく呆然としてしまったのを覚えています…。

でも同時に、20代後半からずっと悩まされてきたニキビ肌が、実はPCOSによるホルモンバランスの乱れが原因だったと知り、どこか納得できる部分もありました。

余談ですが、妊娠・出産を経てからは、あれほど悩んでいたニキビが嘘のように消えてしまいました!やはり産後はホルモンの働きが大きく変わるんですね。人体って本当に不思議です。

「不妊」という現実を突きつけられて落ち込んでいた私に対して、SAFEの先生や通訳さんはこう声をかけてくれました。

「PCOSは決して珍しいものじゃないし、排卵できないわけでもないんです。薬や治療を組み合わせれば、妊娠できる可能性はとても高いですよ。だから大丈夫、希望を持って一緒に頑張りましょう!」

とても明るく、前向きな言葉をかけてもらえたことが、本当に心強く感じられました。

不妊検査&精液検査でかかった費用

私たちが受けたときは、夫婦ふたり分をまとめたセットパッケージが用意されていて、個別に受けるよりも少しお得になっていました。
もしひとりずつ受ける場合は、その分だけ割高になるようです。

以下に、実際の費用内訳をご紹介します。

項目金額:バーツ(2021年9月時点)
医師料(Doctor Fee)1,000
検査料(Laboratory)5,100
医薬品・医療用品(Medicine and Medical Supplies)3,000
超音波検査(Ultrasound)500
看護師料(Nurse Fee)100
登録料(Registration Fee)100
合計金額9,800

※こちらはあくまで2022年当時の料金です。2025年現在の価格については、以下のよりお問い合わせください。

当時のレートで換算すると、費用はおよそ4万円。日本の相場と比べると、正直かなり割高に感じました。

不妊検査や精液検査に関しては、どの病院で受けても大きな差はないと思います。そのため、もし可能であれば 費用が抑えられる日本で先に検査を済ませておくことをおすすめします。特に、男性の精液検査は、日本の方がぐっと安価に受けられるはずです。

SAFEにて、タイミング法スタート

検査結果が出たその日に、今後の治療をどう進めていくか先生と相談しました。

当時の私は31歳。すでに不妊期間が1年あり、「本当はもっと早く子どもがほしかった」という気持ちもあって、心の中ではかなり焦っていました。

でも、SAFEの先生や通訳さんは明るく前向きにこう言ってくれたんです。

「31歳ならまだ若いし、妊娠の可能性も十分高いです。焦らなくて大丈夫。まずはタイミング法からやってみましょう!」

その言葉に安心して、まずは費用や体への負担が少ないタイミング法からスタートすることに。ちょうど検査の出た日から始められるということで、その日のうちにホルモン剤も処方してもらいました。

後から知ったのですが、タイでは日本以上に晩婚化が進んでいて、出産年齢もどんどん上がっているそうです。通訳さんからは「日本人は30歳くらいで不妊治療を始める人が多いけれど、タイ人は35歳を過ぎてから始める人も珍しくない」と聞いて驚きました。

私たちはタイミング法から始めましたが、人によっては「最初から妊娠率の高い人工授精や体外受精を希望する」という方もいらっしゃるようです。

このあたりは、先生と相談しながら、自分たちの希望に合わせて決めていくのが良いと思います。

SAFEはとにかく「大丈夫大丈夫〜すぐに妊娠できるよ〜マイペンライ!(心配しないで)」という明るい雰囲気。本来ネガティブ思考な私でも、「なんだかいけそう!」という気持ちになれました。

…とはいえ、現実にはその後の道のりは長く、最終的に妊娠に至るまでには2年半もかかってしまいました。

「こんなことなら最初から人工授精や体外受精にしていれば、もっと早く授かれたのかも…」と後悔したことも正直ありました。

それでも、タイミング法から始まり、バンコクでほぼすべての治療を経験したからこそ、こうして今みなさんに体験談をお伝えできています。

そう思えるようになったのは、時間が経って振り返った今だからこそ。長くてつらい日々も、誰かの役に立てるなら決して無駄ではなかったと、ようやく前向きに思えるようになりました。

タイミング法の具体的な内容については、次の記事で詳しくご紹介していきます。ぜひ続きも読んでいただけたらうれしいです。

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この記事を書いた人

妊活・不妊治療・出産・子育てに関するリアルな体験を発信し、日本とタイをつなぐ架け橋となる活動を行っています。
自身の経験をもとに、バンコクの病院・クリニック情報や海外での妊娠・出産準備の実情を紹介し、同じように悩む方が安心して一歩を踏み出せるようサポートしています。

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