タイで不妊治療を受ける場合、日本人夫婦には「正式な翻訳付きの婚姻証明書」の提出が必要になります。
この記事では、その理由や、日本での取得方法から翻訳・認証、そして提出までの流れをわかりやすくまとめました。
✅ なぜ婚姻証明書が必要なの?
タイの法律では、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの不妊治療は、既婚カップルのみが対象。
そのため、病院に「正式に結婚している証明」を提出しなければいけません。
📌 ステップ1:婚姻を証明する書類を取得
日本では「婚姻証明書」という名称の書類はありません。
その代わり、次のような書類で婚姻を証明できます。
- 戸籍謄本(全部事項証明書)
婚姻の事実が記載されているもの。 - 婚姻届受理証明書
婚姻届を役所が受理したことを証明する文書。
👉 どちらもお住まいの市区町村役場で取得できます。
また、タイ在住の方であれば、在タイ日本国大使館にて、英文の結婚証明書を発行することも可能です。
日本での取得方法
① 窓口で取得
- 本籍地のある市区町村役場で申請
- 手数料の目安
- 戸籍謄本:450円前後
- 婚姻届受理証明書:350円前後
② 郵送で取得
- 役所HPから申請書をダウンロード、または手紙で必要事項を記入
- 同封するもの:
- 申請書
- 本人確認書類のコピー
- 定額小為替(手数料分)
- 返信用封筒(切手付き・住所記載済み)
- 届くまでに1週間〜10日程度かかります。
📌 ステップ2:翻訳(タイ語 or 英語)
日本語のままでは提出することができません。
そのため、公的に認められた翻訳会社で タイ語または英語 に翻訳してもらう必要があります。
※自己翻訳は認められていないのでご注意ください。
📌 ステップ3:認証手続き
翻訳後は「正式な証明」とするための認証が必要です。
- 外務省での認証(アポスティーユ or 公印確認)
- 東京または大阪の外務省窓口で取得(郵送可)。
- 在タイ日本大使館 or タイ外務省領事局で認証
- タイで効力を持たせるための最終手続き。
📌 ステップ4:クリニック・病院へ提出
認証済みの婚姻証明書(翻訳付き)をクリニック・病院へ提出。
提携クリニックでは、初回カウンセリング時に必須 です。
⏰ 準備の目安期間
- 日本での証明書取得:約1週間
- 翻訳:約1週間
- 外務省・大使館認証:約2〜3週間
👉 合計 1か月半〜2か月前から準備すると安心です。
💡 まとめ
- タイの不妊治療では「婚姻証明書(翻訳+認証済み)」が必須
- 日本では 戸籍謄本または婚姻届受理証明書で代用
- 流れは 書類取得 → 翻訳 → 認証 → 提出 の4ステップ
- 準備には時間がかかるので、早めの行動が大切