「バンコク不妊治療ナビ」代表のまにょです。
今回は、タイ・バンコクで受けた卵管造影検査についてお話ししたいと思います。
私たち夫婦はチットロムにあるSAFE Fertility Centerで不妊治療を受けていましたが、SAFEでは卵管造影検査は行っていません。そのため、スクンビットにある有名病院・サミティベート病院を紹介していただき、こちらで検査を受けることになりました。
「とにかく痛い!」と噂の卵管造影検査へ…
私の場合、バンコクのSAFEで不妊治療をスタートし、タイミング法を5回試したものの妊娠には至らず…。そこで医師から「次のステップとして卵管造影検査を受けましょう」と勧められました。
もちろん、これまで一度も卵管造影検査を受けたことはなく、ネットで調べてみると出てくるのは「とにかく痛い!」という体験談ばかり。受診前からかなりビクビクしていました…。
卵管造影検査でわかること
卵管造影検査は、卵管に造影剤を流し込み、卵管が詰まっていないか・狭くなっていないかをチェックする検査です。卵管が詰まっていると、精子と卵子が出会えず受精できないため、不妊原因のひとつとされています。
一方で、検査の際に造影剤を流すことで、卵管の詰まりが解消されるケースもあり、その後しばらくは自然妊娠率が上がるとも言われています。
ただし――その造影剤を、狭い卵管にグッと流し込むときの痛みが「とにかくえげつない」と噂されているんです…。
バンコクのサミティベート病院で、いざ検査
実は、私がサミティベート病院を受診するのは、この時が初めて。病院の存在自体はもちろん知っていたのですが、タイで暮らし始めてから大きく体調を崩すことがほとんどなく、病院にかかること自体があまりなかったんです。
サミティベート病院は、在住日本人の間ではおそらく一番有名と言っていい病院。日本語通訳が常駐しているだけでなく、日本人専用の受付窓口まであります。
私もその窓口で受付を済ませてから産婦人科へ。
病院自体がとても広かったので少し緊張しましたが、日本語通訳さんがついていてくれたおかげで、言葉の面では全く不安なく受診することができました。
また、日本の大病院と比べても雰囲気が明るく、清潔感がありとても綺麗。待合室のソファもふかふかで、まるでホテルのラウンジのように居心地が良かったのが印象的でした。
経験したことのない、あまりの痛みに悶絶!
検査では病院着に着替え、手術室のような場所へ案内されました。
少し記憶があいまいなのですが、通訳さんは手術室までは入れなかったと思います。そのため、検査中はスタッフの方と簡単な英語でやり取りしていました。
手術台にあおむけで横たわり、膣に器具を入れられていきます。ここまでは特に大きな痛みはなく、「大丈夫そう」と思っていたのですが…。
「それでは造影剤を入れますね〜」と声をかけられた直後、事態は一変!
これまで経験したことのないほどの激痛が一気に走り、思わず「いたたたたた!!!!」と声を上げ、腰を大きくのけぞらせてしまいました。たとえるなら、下腹部が内側からパンパンに膨らんで、今にも破裂しそうな痛み。
ナースさんに「もうちょっとだから、頑張って!」と腰を押さえられながら、必死に悶絶しつつなんとか検査を乗り越えました。
私はこれまで骨折など大きなケガをしたことがなかったので、間違いなく人生で一番痛い経験だったと思います…。
卵管造影検査の金額
私が受けた卵管造影検査の費用は、6,850バーツ(2022年時点)。当時のレートでおよそ2万7,000円でした。
※こちらはあくまで2022年当時の料金です。2025年現在の価格については、以下のよりお問い合わせください。
一方、日本で同じ検査を受けた場合の目安は以下の通りです。
- 保険適用:約6,000円~12,000円
- 自費診療:約15,000円~30,000円程度
多くの場合は保険適用で受けられるので、日本の方が費用をぐっと抑えやすい印象です。
そのため、もし選択できる状況にあるなら、費用を抑えて日本で受ける方が安心かもしれません。
検査結果は異常なし、不妊治療は次のステップへ
人生最大級の痛みだった卵管造影検査でしたが、結果は異常なし。
「異常がないのに、あんなに痛い思いをしたなんて…」と正直ちょっと損したような気持ちもありました。でも一方で、「検査後は妊娠しやすくなる」とも言われている検査ですし、何より大きな問題がなかったことにホッとしました。
この結果をSAFEに送ったところ、先生からは「次は人工授精にステップアップしてみましょう」という提案に。
次の記事では、いよいよ不妊治療の次の段階である「人工授精」について、私の体験を詳しくご紹介していきたいと思います。
